浜名湖の浜名港
 
 ある朝、浜名湖の西岸に在る、浜名港に早朝散歩に行ったら、浜名港の入り口の道路脇に、JR北陸?の電車が停まっていました。
 
 同じ運送会社の別の車両に、電車の台車(ボギー車?)のような物(荷台にシートが被せてあったので見ていません)が積まれていましたので、スクラップとして売却されるのではなく、中古電車として別の鉄道会社に売却されて、納車の途上ではと思いました。
 
 電車に「城北線」の表示が有りますが、北陸地方に、「城北線」という路線が在るのだろうか?
 
浜名港
 
 
 
浜名港
 
 
 
 「今切れ」に早朝散歩に行き、「今切れ」の堤防の上から浜名港を見たら、浜名港の岸壁に起重機船が接岸していました。
 
浜名港
 
 
 
 早朝散歩を終えた後に、浜名港に寄ってみたら、起重機船が停泊していました。
 
 起重機船の脇の、岸壁に駐車しているワゴン車は、ある程度の期間滞在するので、当地での乗組員の足として、起重機船に積んで来た車で、浜名港に滞在する、いずれの起重機船も、ワゴン車を一台積んで来、ワゴン車に加えて、乗用車を積んで来る起重機船も有ります。
 
 また、起重機船が浜名湖の中を航行する際に、先導、先回りして、釣り船に、航路を空けるようにお願いしたり、注意を促したりする、「監視船」や「錨船」という、鋼製の小型の船も起重機船に積んできます。
 
 起重機船の操舵席には、マイクが備えられていて、拡声器で、「そこんとこ、ケツ振るかも知れんなー」、「すまんねー」などと、航路上で釣りをしている釣り船に、優しくお願いしたり?もします。
 
 浜名湖には、レジャーボートや漁船が一万隻以上?も存在して、常に船が湖面に沢山出ているので、巨体?の起重機船は、浜名湖の中では微速前進で、ゆっくりと航行します。
 
 土日や祝日には、特に船が多く、気を使うのではと思います。
 
 また、クラブバケットという、クレーンで吊り上げて、海底を掘って、土砂を掴み上げる、鋼製の巨大な道具を、二、三種類ぐらい積んできます。
 
 どの起重機船も、滞在中の足代わりのワゴン車と、鋼製の小型の船と、巨大なクラブバケットを必ず積んできます。
 
浜名港
 
 
 
 起重機船は、この豊橋市の海岸保全工事の為に来ました。
 
 海岸保全工事をする海岸は、渥美半島の太平洋側で、豊橋市の海岸の西の端の方の、田原市との境に近い海岸です。
 
 遠いので、工事の様子を見に行きませんでしたが、車に常備していて、景色の良い所を早朝散歩する際に、首からぶら下げている小型の双眼鏡で、「今切れ口」から見て確認しました。
 
 なお、「テトラポッド」という呼称は、不動テトラ鰍ニいう企業が商標を所有しているようで、公共工事では、「テトラポッド」のことを、「消波ブロック」と称しています。
 
浜名港
 
 
 
 上記の工事に使うテトラポッドを、浜名港の構内の一画を使って製作しています。
 
 テトラポッドの大きさと、ボリューム(体積)から推測して、1個20トン位有りそうです。
 
浜名港
 
 
 上記の海洋工事が終わった後に、この海洋工事で使うテトラポッドを、浜名港の構内の、別の区画を使って製作しています。
 
浜名港
 
 
 
浜名港
 
 
 鋼製の型を組み立てて、型の中に生コンを流し込んで、テトラポッドを製作しています。
 
浜名港
 
 
 型の上に作業台を取り付けて、その上に作業員が乗り、アルミ梯子の間に置いてある、漏斗のような鋼製の容器に、コンクリートミキサー車から生コンを流し込み、その容器をクレーンで吊り上げて、型の頂点の穴に合わせて、型の中に生コンを流し込み、数日、そのまま養生した後、型を分解して外すとテトラポッドが完成します。
 
 その後、出来立てのテトラポッドを、コンクリートの乾燥を防ぐ為?の養生シートで覆い、暫らくの期間養生すれば、完全な強度を持ったテトラポッドに成ります。
 
 養生シートを外してからも、コンクリートは強アルカリ性ですので、直ぐに海に設置すると、周りの生物に悪影響を及ぼすので、完全な強度を持ったテトラポッドに成ってからも、暫らくの期間放置して、空気に晒して、コンクリートの表面に近い部分を、炭酸カルシウム?にして、中性にしてから使います。
 
浜名港
 
 
 奥の方に置いてあるクローラークレーンを使って、作業をし、完成したテトラポッドを吊り上げて、保管位置に移動させます。
 
 機動力の有る、タイヤで走行するクレーン車は、アウトリガー(脚)を張り出して、車体を地面から浮かせて作業をするので、重量物を吊り上げた状態で、走行することは出来ませんが、クローラークレーンは重量物を吊り上げた状態で、ゆっくりとですが走行できるので、長期間に渡って、一ケ所の現場で、重量物作業をするのに適しています。
 
浜名港
 
 整列して出番を待っているテトラポッドです。
 
 この工事で製作するテトラポッドは、比較的少ない方で、長い離岸堤を嵩上げする工事では、2期に分けて、一期の工事で400個位のテトラポッドを製作し、設置作業をする起重機船は、浜名港に長期間滞在しています。
 
 設置作業をする起重機船は、築堤マットを海に設置してから、しばらくの日数、築堤マットが砂地の海底で安定する?のを待ってから、テトラポッドを築堤マットの上に積み、ある程度の個数のテトラポッドを積み終えると、砂地の海底に、新たに加わる重量が相当に増すので、しばらくの日数、テトラポッドが安定する?のを待ってから、またテトラポッドを積み、と連続して、短期間に作業を出来ないので、起重機船は浜名港に長期間滞在し、滞在期間の間には、何度も、本拠にしている母港の、鳥羽港や尾鷲港に帰ります。
 
 構内の製作した区画で保管しているテトラポッドを、起重機船のクレーンのジブ(アーム)が届く範囲の岸壁の近くに、クローラークレーンやクレーン車、大型トレーラーを使って移動整列させますが、その作業のスケジュールとの兼ね合いで、テトラポッドを移動整列させる岸壁の近くの、スペースを空ける為か、起重機船の甲板に、テトラポッドを満載して母港に帰る事もあり、前面が平らな壁のようで、ただでさえ抵抗の大きい起重機船の、喫水が深くなるので、燃料代が嵩むのではと思います。
 
 完成して整列しているテトラポッドには、必ず、順番に数字が記して有るので、数えなくても、一番大きい数字を探せば、何個製作したのか分かります。
 
浜名港
 
 
 上記の工事で、離岸堤にテトラポッドを積み増して、離岸堤を嵩上げする為に来た起重機船で、毎年のように、あるいは、年に二回も行なわれている、遠州灘海岸の離岸堤を嵩上げする海洋工事で、浜名港に一番よく来る起重機船です。
 
 この起重機船を所有している建設会社のホームページを見てみたら、この起重機船の「重量」は600トンのようです。
 
浜名港
 
 
 浜名港の岸壁に接岸している起重機船を、新居漁港の側から見ると、起重機船の脇に、「監視船」や「錨船」という、鋼製の小型の船が見えます。
 
 起重機船には航行する為の動力を備えていず、「プッシャー」という押し舟が、起重機船の後部中央から、前に向かって収まっていて、全体として一体の船のように航行します。
 
浜名港
 
 
 起重機船のクレーンのジブ(アーム)に、最大吊り上げ荷重が表示されています。
 
浜名港
 
 
 起重機船に積んで来た「クラブバケット」という、クレーンで吊り上げて、海底を掘って、土砂を掴み上げる、鋼製の巨大な道具です。
 
浜名港
 
 
 天竜川の河口の西の、五島海岸の既設の堤防の道路脇に、離岸堤を嵩上げする工事の説明板が立っていました。
 
浜名港
 
 
 天竜川の河口の西の、五島海岸の、この離岸堤に、完成したテトラポッドを積み増して、離岸堤を嵩上げするようです。
 
浜名港
 
 
 「今切れ」の方でも、「今切れ口」の、導流堤の改良工事に使用するテトラポッドを製作しています。
 
浜名港
 
 
浜名港
 
 
 浜名湖の「今切れ口」の導流堤です。
 
 
浜名港
 
 
 ある朝、浜名港に早朝散歩に行ったら、浜名港に、「土運船」と「曳き船」が停泊していました。
 
浜名港
 
 
 この工事で、「土運船」と「曳き船」は浜名港に来ました。
 
 
浜名港
 
 
 この「土運船」に、「田子の浦港を浚渫した土砂」を積んで、浜名港まで海上輸送して来ました。
 
 航行する為の動力が備わっていない「土運船」ですので、「土運船」を後から「曳き船」で押して航行して来たようです。
 
 上の写真の表示板を見ると、「土運船」を後から「曳き船」で押してい、「土運船」の後ろ側を見ると、「土運船」の後端に「窪み」があり、この「窪み」に「曳き船」の前端を押し付けて進むようです。
 
 「曳き船」は、19総トン型のようですが、船体は小さくても1000馬力以上有るようです。
 
 「土運船」の大きさから推測して、1000トン位の土砂を積めるのだろうか。
 
 田子の浦港から浜松まで、大型ダンプカーで、1台当たり10トン位ずつ積んで運ぶより安上がりなのだろうか。
 
浜名港
 
 
 「土運船」から陸揚げされた「田子の浦港を浚渫した土砂」です。
 
 
浜名港
 
 
 ある朝、浜名港に早朝散歩に行ったら、奥浜名湖で運行している、遊覧船の「奥浜名丸」が停泊していました。
 
 乗船定員250人で、浜名湖で一番大きい船のようです。
 
浜名港
 
 
 ある朝、浜名港に早朝散歩に行ったら、奥浜名湖で運行している、遊覧船の「ハイビスカス」が、浜名漁協の新居支所(新居漁港)の魚市場の、脇の空き地に陸揚げされていました。
 
 双胴船で、船尾に「水車のような外輪」が付いていて、乗船定員150人です。
 
 散歩中に、「ハイビスカス」の所に行って、船の周りを回って、真近から見てみたら、船底の塗装が「塗りたて」のようであり、この場所を借りて、船底塗装をしたようです。
 
 外力による船底の傷や凹みの状態から推測して、FRP製ではなく、鋼製の船のようです。
 
 浜名湖内には、漁船やプレジャーボートをメンテナスできる施設は在っても、遊覧船のような大きい船をメンテナスできる施設は無く、この場所を借りて、メンテナス業者が出張作業?で、船底塗装をしたようです。
 
 浜名港で、先に見た、「奥浜名丸」も、この場所を借りて、船底塗装をしたのかも知れません。
 
 同じ日の昼頃に、浜名港に寄ったら、「ハイビスカス」が、この場所から消えていましたので、午前中に、クレーンを使って湖面に降ろしたようです。
 
 船はボリューム(体積)の割には軽くて、クレーンを使って揚げ下げ出来るようです。
 
 なお、陸揚げをされた「ハイビスカス」の、背後に見える橋の下に水路が延びていて、その水路を進んだ先の、周りに住宅や建物が在るような所に漁港が在り、漁船が沢山係留されています。
 
 
浜名港
 
 
 新居漁港(浜名漁協の新居支所)の魚市場です。
 
浜名港
 
 
 新居漁港の側から見ると、浜名港の岸壁に、遊漁船(乗り合いの釣り船)が並んで係留されてい、岸壁を散歩しながら遊漁船を見ると、搭載定員10人と、搭載定員15人の遊漁船が多いです。
 
 シーズンオフの冬場には、釣り客を数人乗せただけで、海に出て行く遊漁船が見られますので、シーズンオフには、チャーター料、あるいは、人数に係わらずの基本料金を、交渉次第で安くして貰えるのかも知れません。
 
 これらの船には、「ふぐ」の表示の有る船も見られ、釣り客を乗せて、海の釣りの好ポイントに行くだけでなく、自らも漁師として海に漁に行くようです。
 
 
浜名港
 
 
 
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