伊良湖水道・その3
 
 2017年の秋
 
 「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表を見たら、11月10日の朝の、8時00分に11万トンのLNGタンカー、8時30分に16万トン級のタンカーが、それぞれ、伊良湖水道を通航する事になっているので、晴れていたら、早朝散歩がてら行ってみようと思いました。
 
 当日の早朝に、「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表を確認したら、フィリピンの東方の海上の台風の影響か、船の通航順や時刻がかなり変わっていましたが、天気予報が晴れで、星が見えていたので、午前5時02分頃に自宅を出発して、浜名バイパス(国道1号線バイパス)と、渥美半島の表浜街道(国道42号線)をひた走り、午前6時20分頃に伊良湖に到着しました。
 
 今朝も、伊良湖岬の周りに、海岸に沿って設けられている伊良湖岬遊歩道を、早朝散歩がてら歩いて見て回り、岬の西端から船を見る事にし、伊良湖港に在る、二百台収容の公共の無料の駐車場に車を置いて、伊良湖岬遊歩道を歩いて岬の西端に向かいました。
 
伊良湖港
 
 
 伊良湖港の側の伊良湖岬遊歩道の入り口です。
 
伊良湖岬遊歩道
 
 
 伊良湖港の側の伊良湖岬遊歩道です。
 
伊良湖岬遊歩道
 
 
 伊良湖水道に面した海岸に建っている伊良湖岬灯台です。
 
 灯台が建っている辺りが、伊良湖岬の最西端です。
 
 なお、正確には、「Googleマップ」の地図(航空写真)で見ると、伊良湖岬灯台の少し北側の歩道上が伊良湖岬の最西端のようです。
 
伊良湖岬灯台
 
 
伊良湖岬灯台
 
 
 伊良湖岬遊歩道を間にして、灯台の東側の山の斜面に急勾配の階段が在り、階段を上ると、山の中腹に少し広い空き地が在り、幾つかの石碑のような物が有りますが、海側の山の斜面の樹木の樹高が高くて、そこから海を望む事は出来ませんでした。
 
 なお、写真の階段の一番下は、階段の途中の「踊り場」で、下に在る遊歩道に向かって、傾斜したコンクリートの道や階段が続いています。
 
伊良湖岬灯台の東側の山の斜面の階段
 
 
 上記の階段の途中の「踊り場」の海側に、小さな平坦な所が有り、半分、草が刈られたような状態になっていて、ここから海や伊良湖水道を見れば、階段を上り下りする人の邪魔にならず、また、ある程度の高さが有るので見易いです。
 
 なお、「Googleマップ」の地図(航空写真)上をクリックすると、その地点の標高を知る事のできるサイトで調べてみたら、この「踊り場」の高さは海抜(標高)14メートルでした。
 
 今朝も、この位置から船を見ることにしました。
 
伊良湖岬灯台の東側の山の斜面の階段の踊り場
 
 
 上記の小さな平坦な所から見た伊良湖岬灯台です。
 
伊良湖岬灯台
 
 
 伊良湖水道を通航して、伊勢湾に入って来た太平洋フェリーの「いしかり」です。
 
 総トン数は、15,762トン 長さは、199メートル
 
 仙台から来て名古屋港に向かいます。
 
 背後の島は、鳥羽諸島で最大の答志島です。
 
太平洋フェリーの「いしかり」
 
 
 太平洋から伊良湖水道に入って来たコンテナ船です。
 
 総トン数は、9,584トン 長さは、144メートル
 
 神戸から来て名古屋港に向かいます。
 
 背後は、対岸の志摩半島です。
 
コンテナ船
 
 
 伊良湖水道を通航して太平洋に出て行くコンテナ船です。
 
 総トン数は、32,551トン 長さは、199メートル
 
 名古屋港を出港して清水に向かいます。
 
 昨年見たのと同じコンテナ船です。
 
 昨年見て以来、この船の他に一隻も見た事の無い形態のコンテナ船です。
 
 船体の上にガントリークレーンのような設備が載ってい、多分、甲板の左右の端に、甲板の前部から、後部までレールが設けられていて、そのレールの上をクレーンが移動でき、埠頭から船倉の中や甲板上にコンテナを積み込んだり、船から埠頭にコンテナを降ろせるのでは。
 
 コンテナ船の最先端を行っていて、旧来の、港の埠頭に設けられているガントリークレーンなどに頼らないと、コンテナを積み降ろしできないような、古参のコンテナ船に嫉妬されるかも?
 
コンテナ船
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の自動車運搬船(自動車専用船)です。
 
 総トン数は、22,240トン 長さは、178メートル
 
 カナダから来て豊橋港に向かいます。
 
 車を自走で船積みしたり、車を自走で陸上げしたりするのに都合が良いようにしているのか、船体の後部が左右対称ではないように見えます。
 
自動車運搬船
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の自動車運搬船(自動車専用船)です。
 
 総トン数は、36,804トン 長さは、199メートル
 
 韓国から来て豊橋港に向かいます。
 
自動車運搬船
 
 
 伊良湖水道を通航して、伊勢湾に入って来たLNGタンカーです。
 
 総トン数は、111,124トン 長さは、297メートル
 
 カタールからLNG(液化天然ガス)を運んで来て四日市港に向かいます。
 
 背後の島は、鳥羽諸島で最大の答志島で、その背後は対岸の志摩半島です。
 
LNGタンカー
 
 
 太平洋から伊良湖水道に入って来た木材運搬船(木材専用船)です。
 
 総トン数は、30,153トン 長さは、175メートル
 
 ベトナムから木材を運んで来て名古屋港に向かいます。
 
 背後は、対岸の志摩半島です。
 
木材運搬船(木材専用船)
 
 
 「大きなパイロットボート」二隻の水先案内で、伊良湖水道に向かって来る16万トン級のタンカーです。
 
タンカー
 
 
 16万トン級のタンカーの水先案内をして、伊良湖水道を、航路の左右に分かれて平行して進んで行く「大きなパイロットボート」です。
 
パイロットボート
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の16万トン級のタンカーです。
 
 総トン数は、160,057トン 長さは、333メートル
 
 ペルシャ湾から原油を運んで来て四日市港に向かいます。
 
タンカー
 
 
 11万トンのLNGタンカーも、16万トン級のタンカーも、それぞれ「大きなパイロットボート」二隻の水先案内で目的地の港に向かいました。
 
伊勢湾を航行中の船
 
 
 伊良湖水道を通航して、伊勢湾に入って来て、伊勢湾を航行して行くLPGタンカーです。
 
 総トン数は、16,685トン 長さは、154メートル
 
 インドネシアから来て名古屋港に向かいます。
 
 インドネシアからLPG(液化石油ガス)を運んで来たのではなく、逆に、日本からインドネシアにLPG(液化石油ガス)を運んだ帰りのようです?
 
 「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表に「危」と記されていない上に、パイロットボートの水先案内も無しですので「空船」では?
 
 日本からシンガポールに向かうLPGタンカーで、「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表に「危」と記されている船も、過去に有りました。
 
 「原油を精製している企業」で、原油を精製する際に、必ず一定の比率で得られる?LPG(液化石油ガス)が余剰な企業が有るのかも知れません?
 
LPGタンカー
 
 
 水平線の彼方から、艀の上に「やぐら」のような構造が載った船が、曳き舟に曳かれて、ゆっくりと、一時間位?かかって伊良湖水道まで来て、伊良湖水道を通航して伊勢湾に入って行きました。
 
 遥か沖に見えていた時に、港に設置する「ガントリークレーン」を運んでいるのかと思いました。
 
作業船
 
 
 伊良湖水道に近づいて来た際に撮った写真を拡大してみると、クラブバケットという、クレーンで吊り上げて、海底を掘って、土砂を掴み上げる、鋼製の巨大な道具がクレーンから吊り下げられているように見えます。
 
 船の左右に立っている赤色と白色で交互に塗られた柱は、起重機船にも備わっていることが有り、上下に動く「ジャッキ」のような物で、海底まで押し下げて、作業をする際に船体を若干浮せ気味にして、船体を重石として使って、船を固定する装置では。
 
 「やぐら」の側面に設けられている階段を見ると、相当大きな装置のようです。
 
 この船は海底を浚渫する「浚渫船」の一種では。
 
 クラブバケットで海底から掴み上げた土砂を、クラブバケットごと、「ガントリークレーン」のアームのような部分の先に移動させて、「浚渫船」に横付けした「艀」や「土運船」に、土砂を降ろす仕組みでは。
 
 クラブバケットの巨大さから、一掴みで数十トン、数百トンの土砂を海底から掘り上げられそうです。
 
 クレーンなどに書かれている数字は、数字1当たり0.1トンですので、「1000」の数字は、最大吊り上げ荷重100トンを示しますが、この船に書かれている「3000」が、最大吊り上げ荷重300トンを示すのかは分かりません。
 
作業船
 
 
 今回、フィリピンの東方の海上の台風の影響か、「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表に掲載されている、船の通航順や通航する時刻が、数日前や前日と本日とでは、かなり変わっていましたので、東南アジアから日本への航路の近くの台風や、中東から日本への航路の近くのサイクロン?は、航行する船舶のスケジュールにかなり影響するようです。
 
 「伊勢湾海上交通センター」のホームページで、大型船や巨大船が、伊良湖水道を通航する一週間前からの「予定表」を見られますが、「伊勢湾海上交通センター」への「航路通報」の届出は、一週間前より、更に早くても良いのかも知れません。
 
 通航する一週間前とか、四日、五日前の「予定表」には、「とりあえず、通航する日時を適当に届けて置いて、前々日や前日に、正確な通航する日時に変更しましょか」というような船が有るように思えます。
 
 通航する一週間前とか、四日、五日前の「予定表」を見ると、16万トン級のタンカーと10万トン級のLNGタンカーが、朝の1時間半ほどの間に、合わせて三隻通航する予定になっている事が時々有りますが、前日に「予定表」を見ると、二隻に減っていて、期待外れになる事が多いです。
 
 16万トン級のタンカーや、10万トン級のLNGタンカーが伊良湖水道を通航する際には、「大きなパイロットボート」二隻で水先案内をしていますので、1時間半ほどの間に三隻集中すると、「大きなパイロットボート」の遣り繰りが付かないのでは?と疑問を感じますが、前日に「予定表」を見ると、二隻に減っていて、あっさりと疑問が解消されています。
 
 過去に、一週間ほど前の予定に、巨大船が朝に沢山通航する日が有りましたが、実際には実現しませんでしたので、「美味しい話」は無いと言う事のようです。
コンテナ船
コンテナ船
ガスタンカー
コンテナ船
ガスタンカー
タンカー
タンカー
ばら積み船
コンテナ船
28,616(t)
25,305(t)
111,128(t)
44,234(t)
99,446(t)
160,131(t)
160,134(t)
150,918(t)
68,570(t)
222m 巨
207m 巨
297m 巨 危
266m 巨
276m 巨 危
333m 巨 危
333m 巨 危
327m 巨
284m 巨
 
 
 前回の10月27日の金曜日に、伊良湖岬灯台の辺りに来た時には、「渡り」で対岸の志摩半島を目指すヒヨドリの群れが沢山見られましたが、それから二週間後の本日(11月10日の金曜日)は、「渡り」で対岸の志摩半島を目指すヒヨドリの群れは、小さな群れを一度見ただけで、前回、沢山鳴いていたメジロの鳴き声も聴こえませんでしたので、既に、ほとんどの鳥が対岸の志摩半島に渡って行った後のようです。
 
 
 2017年の晩秋
 
 「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表を見たら、11月20日の朝の、6時30分に1万トンの「セメント専用船」、6時40分に4万トンの「バラ積み船」、7時15分に11万トンのLNGタンカー、7時30分に6万トンの自動車運搬船(自動車専用船)、8時30分に16万トン級のタンカーが、それぞれ、伊良湖水道を通航する事になっているので、早朝散歩がてら行ってみようと思いました。
 
 天気予報は曇りでしたが、雲間に星が見えていたので、天気は大きく崩れないと思われることと、寒くなってきたので、今年の見納めだと思って、午前4時50分頃に自宅を出発して、浜名バイパス(国道1号線バイパス)と、渥美半島の表浜街道(国道42号線)をひた走り、午前6時05分頃に伊良湖に到着しました。
 
 今朝も、伊良湖岬の周りに、海岸に沿って設けられている伊良湖岬遊歩道を、早朝散歩がてら歩いて見て回り、岬の西端から船を見る事にし、伊良湖港に在る、二百台収容の公共の無料の駐車場に車を置いて、伊良湖岬遊歩道を歩いて岬の西端に向かいました。
 
 今朝も、伊良湖岬遊歩道を間にして、灯台の東側の山の斜面の階段の途中の「踊り場」の海側に在る、海抜(標高)14メートルで、平坦な小さな空き地?から船を見ることにしました。
 
伊良湖岬灯台の東側の山の斜面の階段の踊り場
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の「バラ積み船」です。
 
 総トン数は、43,013トン 長さは、228メートル
 
 インドネシアから来て衣浦港に向かいます。
 
 未だ少し薄暗くて、神島灯台や「航路を示すブイ」、船のマストなどに明かりが点っています。
 
 薄暗くても写るモードで撮っていますので、明るく見えますが、実際は、未だ少し薄暗い時間です。
 
バラ積み船
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の「セメント専用船」です。
 
 総トン数は、14,902トン 長さは、160メートル
 
 宇部から来て豊橋港に向かいます。
 
 未だ少し薄暗くて、神島灯台や船のマストなどに明かりが点っています。
 
 なお、今朝の午前3時前に印刷した「大型船入航予定」の予定表とは、「バラ積み船」と「セメント専用船」が通航する順番が入れ替わっています。
 
 薄暗くても写るモードで撮っていますので、明るく見えますが、実際は、未だ少し薄暗い時間です。
 
セメント専用船
 
 
 「大きなパイロットボート」二隻の水先案内で、伊良湖水道に向かって来る11万トンのLNGタンカーです。
 
 かなり沖の海から水先案内を開始しています。
 
タンカー
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中のLNGタンカーです。
 
 総トン数は、111,124トン 長さは、297メートル
 
 カタールから来て名古屋港に向かいます。
 
 今日は11月20日で、11月10日にも外観やサイズが同じLNGタンカーが伊良湖水道を通航しましたが、10日で日本と「中東のカタール」を一往復できるとは思えませんので、外観だけでなく、総トン数や長さまで同一の姉妹船のようです。
 
 なお、10日前に通行した船は、カタールから来て四日市港に向かいました。
 
 「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表を見てみると、この船の船名は、カタカナ表記で「アル ビダ」で、10日前に通行した船の船名は、カタカナ表記で「アル ワックラ」ですので、同じ海運会社が所有している姉妹船だと思います。
 
 船名がアラビア語のように思えます。
 
 現場?で見易いように、「大型船入航予定」の予定表のWebページを拡大表示して、画像表示ソフトで表示画面を「キャプチャー」してから、画像表示ソフトで印刷したので、右端に記載されている「代理店」の部分がはみ出して、消えてしまったので、「代理店」は分かりませんが、同じ海運会社が所有している姉妹船だと思います。
 
 船には「姉妹船」が結構有るようですが、完全に同じ船を複数隻造る方が、一隻当たりの建造コストが多少安くなるのだろうか?
 
 なお、「伊勢湾海上交通センター」の、「大型船入航予定」の予定表を見ていると、16万トン級の原油タンカーより、9万トンから13万トンのLNGタンカーの方が沢山(2倍から3倍位?)、伊良湖水道を通航しています。
 
LNGタンカー
 
 
 海の沖の方から伊良湖水道に向かって来る、6万トンの自動車運搬船(自動車専用船)です。
 
自動車運搬船
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の自動車運搬船(自動車専用船)です。
 
 総トン数は、64,546トン 長さは、199メートル
 
 大阪から来て名古屋港に向かいます。
 
 総トン数が6万トン台でも、長さは199メートルですので、巨大船に分類される長さが200メートル以上だと、何か不便な事が有るのだろうか?
 
自動車運搬船
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の太平洋フェリーの「きそ」です。
 
 総トン数は、15,795トン 長さは、199メートル
 
 仙台から来て名古屋港に向かいます。
 
 太平洋フェリーの「きそ」は、伊良湖に来る度に見ているような気がします。
 
太平洋フェリーの「きそ」
 
 
 「大きなパイロットボート」二隻の水先案内で、伊良湖水道に向かって来る16万トン級のタンカーです。
 
 かなり沖の海から水先案内を開始しています。
 
タンカー
 
 
 神島の手前の海の伊良湖水道を通航中の16万トン級のタンカーです。
 
 総トン数は、159,936トン 長さは、333メートル
 
 ペルシャ湾から原油を運んで来て四日市港に向かいます。
 
 なお、船体の塗装の色が同じで、煙突の赤地に白文字の「K」のマークも同じ、16万トン級のタンカーが昨年の夏に伊良湖水道を通航しましたが、船名とサイズが異なりますので別の船です。
 
 昨年の船も、ペルシャ湾から原油を運んで来て四日市港に向かいましたので、同じ海運会社の船ではと思います。
 
タンカー
 
 
 
 
 
 
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