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STAINED GLASS TIFFANY LAMP
 
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 ステンドグラスの歴史は古く、古代ローマが発祥の地とされています。
 
 そして、中世に至り、ドイツやフランスなどヨーロッパの国々に広まりました。
 
 ヨーロッパでは、教会の聖堂をステンドグラスが飾り、その絢爛豪華な光の芸術で人々を魅了し、その光の芸術は、人々の手で脈々と近代に至るまで受け継がれてきました。
 
 若かりし日の私も、ステンドグラスの美しさに惹かれ、自らの手で思いのままにステンドグラスを制作することを思い立ちました。
 
 上の写真は、私が若かりし日に制作したステンドグラスのランプシェードです。
 
 人様の物真似だけでは、それ以上のものを制作するのは困難だと思います。
 
 また、相当な技量を持った人でなければ真似をするにも値しないと思います。
 
 人様の物真似だけでは制作する意味がなく、また、制作する面白味もなく、制作意欲もわきません。
 
 工芸品とはいえ、必ずしも従来の手法にこだわる必要はなく、より良いものであればよいとの発想で、私独自の様々なアイディアを元にして制作しました。
 
 専用のガラス切りを用いて、ガラス素材そのものに様々な色の着いた板ガラスを、それぞれ細かく曲線的に切り出すには熟練を要します。
 
 また、様々な形状に切り出したガラス片それぞれの切片が、お互いに隙間なくかみ合わなければ形になりません。
 
 平面的な作品であれば、ガラス片とガラス片の間に多少隙間があっても、見栄えは悪くなりますが、その隙間を半田や鉛で埋めて誤魔化すことができます。
 
 しかし、曲面で構成された立体的な作品ではガラス片それぞれが、ぴったりとかみ合わないと、まるで形になりません。
 
 ステンドグラス用の色ガラスには、比較的軟質でカットし易いガラスから、相当に硬質でガラス切りの刃が滑ってカットし難いガラスまで様々で、その上に、色ガラスが手作り的な製法で造られている為に、一枚のガラスの中でも厚い部分と薄い部分があり、更にガラス板が波打っているものまで有り、思いのままに色ガラスをカットするには熟練を要します。
 
 色ガラスをカットする技術の未熟さを、切り出したガラス片の周囲をペンチのような工具を用いて、少しずつ噛み砕いて所定の形状に調節して誤魔化すこともできます。
 
 しかし、時間が掛かる上に、ガラスの小破片が飛び散ったり、ガラス片の周囲が凸凹になったりで、私にとっては納得のいかない手法で、一発で所定の形状に色ガラスをカットし、無調整でガラス片それぞれがピッタリ組合わさるようにすることに心掛けて制作しました。
 
 上記の作品は、カットしたガラス片それぞれの周囲に銅製のテープを巻き、銅製のテープと銅製のテープの間に半田を盛って接合するコパーフォイリング方式で制作しました。
 
 
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